01 Viejos Cantos Afrocubanos - 古いアフロキューバの唄
2011-01-07


禺画像]
6. コンゴの儀式の曲 〓 1967年 スタジオ録音
 パレーロの入会の祭礼では、ムナンソ・ベラ(マクータなども踊る秘密の部屋)で神霊にとり付かれて失神する者もいることがあるが、この唄は手やガラバト(木の枝で作られたスティックで、農作業を楽に出来るようにするために整形されている。)で床を叩きながら唄われる。ここで紹介している唄はアカペラで、一方でそれに呼応するコーラスは口を閉じて唄う。

7. ユカのリズムと唄 〓 1948年 現地録音
 砂糖キビ農場の労働者は、日曜日や限られた祝日に宴を楽しむために集まった。こういったコンゴの祝宴などはコンゲリアスと呼ばれ、近隣の砂糖精製工場からもグループが集い、拳闘ダンスで身体能力やリーダーの魔術的能力を競い合った。その後、ユカダンスと呼ばれるペアダンスが生まれた。

8. ユカドラムのソロ 〓 1948年 現地録音
 古いユカドラムはアボカドやアーモンドの木の幹をくり抜いて作られており独自の名称がある。巧みに自由なリズムを刻む一番大きなものは話し手でありカハと呼ばれる。横木の上に乗せたボディにタンボレーロ(ドラム奏者)が座って演奏される。ドラムの胴をスティックでたたくか、ブリキのカバーのついた中が空洞の別の幹(グァグァと呼ばれる。)と合わせて叩く。中くらいのサイズのものはムラと呼ばれ、一番小さなものはカチンボと呼ばれる。

9. アソインの唄 〓 1964年 スタジオ録音
 キューバにはアララやダオメー由来の儀式がいまだに行われている土地がある。サンテリア信者の家の多くにはアソインが祀られているが、これはサンテーロ達によるとアララ・ランド(ダオメーではアルドゥラと言われる地。)の神で、ババルー・アジェと同一視され、またサン・ラサロもしくは聖人ラサロと融合したものである。

10. エビオソの唄 〓 1964年 スタジオ録音
 エビオソはキューバではカトリックのサンタ・バルバラ、ヨルバではチャンゴーと同一視されている神である。他の全てのアフリカ発祥の唄と同様、ソリストとコーラスの掛け合いで唄われる。リズムは手拍子で刻まれる。

11. マクータの唄 〓 1965年 スタジオ録音
 マクータとユカの唄はコンゴに由来し、コンゲリアと呼ばれる宴の席で唄われる。マクータとユカの違いはドラムの形や、リズムや唄によって区別され、また踊りにも両者の違いが見て取れる。この曲はハバナ州のヌエバ・パスの古いコンゴの唄の一節。

12. 労働の曲 〓 1965年 現地録音
 これはビリャ・クララ州のプラセタスで録音された曲で、昔の開拓地で砂糖キビの刈り取りや収穫の作業の際に唄われたものである。歌詞はコンゴ・レアルと呼ばれる部族の魔術師を称えたもので、アフリカおよびスペインやキューバにおける力について述べている。

13. マニセーロの曲 〓 1965年 現地録音
 マタンサス州のペドロ・ベタンコートでは、昔のマニ(ピーナッツ)ダンスや拳闘ダンスの伝統をコンゲリアス(コンゴの祝宴)で見ることができる。この録音は、これらのダンスの老齢の踊り手の指導によって再現されたものである。

14. 葬送曲 〓 1967年 スタジオ録音
 キューバにはルンベーロ(ルンバダンサー)あるいは同時にアバクアに入会していた者の葬儀の際に唄や踊りの風習がある土地もあった。棺は墓場まで、打楽器や喉頭音に合わせて唄い踊る男たちによって担いで運ばれる。時には担ぎ手の一人が棺を背負ったり頭に載せたりして踊ることもあった。歌詞はアバクアの男たちによって使われた言葉で再現された。

15. ルンバコルンビア 〓 1967年 スタジオ録音

続きを読む
戻る
[Antologia De La Musica Afrocubana]
[音楽]

コメント(全2件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット