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毎年この時期になるとお袋が佐藤錦を送ってくれる。彼女の古い友人が果樹園をやっていてそこで獲れた物だそうだ。毎年、「今年は、天候が良くなくて不作だった。」とか「今年は雨が少なくて…」とか様々な収穫情報を事前に連絡してくる念の入れようだ。まぁ、こういう話は嫌いではないので黙って聞いているが…

どうも母親というのは、一般的に色々な物を子供に送るのが好きなようだ。果物や乾物を定期的に送ってくる父親というのはあまり聞いたことがない。

色々送ってもらっても結局食べ切れずに腐らせてしまったり、賞味期限が切れてしまったりして勿体無いので送ってこないようにお願いしていた。それ以来しばらく何も送ってもらうことはなかったんだが、いつの頃からか佐藤錦だけは毎年送ってもらうようになっていた。

いずれにしても旨いので、毎年送ってくれるのを腐らせることもなくありがたく戴いている。ご馳走さま。また来年もよろしく。